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2008/11/28

水源 アイン・ランド 「摩天楼」原作

水源―The Fountainhead水源―The Fountainhead
(2004/07/08)
アイン・ランド


ハワード・ロークという建築家のサクセス・ストーリーでもあり、ロークとドミニクという、とてつもなく硬派で風変わりな恋人たちの物語でもあり、ロークを中心としたホモソーシャルな男同士の絆と愛憎を描く一種のゲイ・ストーリーでもある。しかし何よりも、この小説は政治思想小説である。 (「BOOK」データベースより)

作者のアイン・ランドは日本ではあまり知られていませんが、ランディアン(Randian)とかランドロイド(Randroid)と呼ばれる熱狂的なファンがいるアメリカの国民的作家です。

『水源』は、1943年に出版され、1949年にゲーリー・クーパー主演ランド自身の脚本によって映画化され日本でも「摩天楼」の邦題で公開されました。

1943年というと第二次世界大戦のただ中でwikiの年表をみるとヒトラーやスターリングラード・山本五十六なんて固有名詞が並んでいます。
それと同じ頃出版され、その出来事が起こってるさなかに読まれていたんだなぁと思うと感慨深いですね。

『水源』は1000ページを越える長編ですが読み始めたら一気読みの面白さでした。
フランク・ロイド・ライトをモデルにした唯我独尊の天才建築家を中心とした波瀾万丈の物語で、個人主義に生きる天才と、大衆におもねる二流人間の対立を描いた主義主張がはっきりした小説です。

ストーリーは面白いのですが、自分の信念の為に行うことはたとえ犯罪でも正義という自己主張と競争を正当化した客観主義には、首をかしげます。
一般人に迷惑かけまくる天才や素直じゃないヒロインより、このツンデレカップルのせいで不幸になったキーティング、キャサリン、ワインナルドの三人が気の毒でなりませんでした。

天才の成功や主張より二流人間の挫折や葛藤に感情移入しちゃうのは、日本人だからでしょうか?それとも私が多数決至上の民主主義時代に生まれ育った”大衆”だからでしょうか?

でもアメリカを知るためにアイン・ランドを読むべきだというのは、非常に納得できます。そして「政治思想小説」という内容紹介もまさに!って感じです。

二段組み1000ページを越える分量で、読み応えのある本です。ちなみに本を計量してみたら1.2kgありました。

おすすめ度★★★★
水源―The Fountainhead
単行本: 1037ページ
出版社: ビジネス社 (2004/7/8)
ISBN-13: 978-4828411323
発売日: 2004/7/8

映画「摩天楼」はゲーリー・クーパー主演。レンタルは出ていないのか見かけた事がありません。いつか見てみたいです。
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