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2008/11/24

Defiance(ディファイアンス)「ビエルスキ・ブラザーズ―無名の三兄弟が演じた奇跡のユダヤ人救出劇」

ビエルスキ・ブラザーズ―無名の三兄弟が演じた奇跡のユダヤ人救出劇ビエルスキ・ブラザーズ―無名の三兄弟が演じた奇跡のユダヤ人救出劇
(2005/03)
ピーター ダフィ


ユダヤ民族絶滅を図るナチスに立ち向かい、第二次大戦史上最大の1200人にのぼる同胞の命を救ったビエルスキ三兄弟の実話を描いたノンフィクションです。

ともかくこんな凄い話が歴史に埋もれていたのかとびっくりしました。

ベラルーシの森という地の利があったこと、当初身内で固めていたので結束が硬かったこと、統率する兄弟のカリスマ性など理由はあったと思いますが、女や老人・子供など非戦闘員が大半のビエルスキ隊が生き延びた記録はノンフィクションなのに並の小説よりドラマチックで面白かったです。

最初は家族や友人・知人を助けるために、次第にその噂を聞きつけたユダヤ人がゲットーを抜け出して集まり大きな集団になっていくところや、他のパルチザンとの駆け引き・食料調達・グループ内でのいざこざなどを、生き延びた関係者に取材して、丁寧かつ生き生きと書かれています。

特にコミュニティの描写が、戦時中なのに穏やかな桃源郷のようで、ゲットーから逃げてたどり着いた人にとっては本当に天国のようだったろうなぁと感動しました。

これだけ凄い事を成し遂げていたにも関わらず、自伝の一つも書かず講演も下手で、生前に「私は死んでから有名になるだろう」と長男トゥヴィアが言いってたあたり歴史の面白さですね。(コロンブスが発見してもコロンブス大陸じゃなくて、アメリカ大陸ですもんね。歴史に名を残すってアピールや宣伝上手じゃないと無理なんですね。)

トゥヴィア・ビエルスキの人物像も魅力的です。ハンサムでカリスマ性があり統率力があって腕も立つ。ナチスを殺すより同胞の老婆を助けようと言うあたりカッコよくてほれぼれします。そのわりに激情にかられる暴力的な面もあり複雑で面白い人物です。

苦手な部類の戦争物ですが、無駄な装飾がなく読みやすい文章で一気に読めました。また取材がきっちりされていて、ノンフィクションの持つ力強さに感動しました。

それにしても本作出版後、唯一生き残ってた兄弟の末っ子が誘拐容疑で逮捕されてしまったとか・・・。またビエルスキ隊が戦時中百数十人の民間人虐殺に関わった疑いがあるというポーランド国立IPNの報告書のニュースもありました。その辺を聞いちゃうと少し複雑です。

ビエルスキ・ブラザーズ―無名の三兄弟が演じた奇跡のユダヤ人救出劇
単行本: 343ページ
出版社: ソニーマガジンズ (2005/03)
ISBN-13: 978-4789725217
おすすめ度★★★☆☆

監督は「ラスト・サムライ」「ブラッド・ダイヤモンド」のエドワード・ズウィック。
長男トゥヴィアをダニエル・クレイグ、アサエルをジェイミー・ベル、ズスをリーヴ・シュレイバーが演じます。
ズウィック監督はエンターテイメントとメッセージ性の両立が上手い監督ですし、三人とも好きな俳優なのでとっても楽しみです。
ただこの三人が兄弟ってルックス的にはありえないですよね。
全米公開12月。アカデミー賞にノミネートあるといいですね。日本公開は未定です。
追記:邦題は「ディファイアンス」日本公開は2009年2月14日、配給は東宝東和です。楽しみですね~!映画の感想はここにかいてます。

映画公式HP(英語) 



関連記事:映画「ディファイアンス」感想
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