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2010/10/12

映画「ミックマック」感想

「ミックマック」見てきました。映像がとても綺麗で、どのシーンも絵はがきみたいでした。セーヌ川、オルセー美術館、デパートのギャラリー・ラファイエット、モンマルトル墓地、サン・ラザール駅、東駅、レストランのル・トラン・ブルーなど数々のパリの名所が印象的に使われ、パリに行ってみたくなる映画ですね。発明家が作るからくり作品も廃品っぽさを活かしたカワイイものばかり、ピストル製造会社のド・フヌイエ社長室の窓硝子の素敵な事、三輪自動車のキュートさと、本当に映像は見所いっぱいです。
しかし内容は、主人公がいい年して「ぶりっ子」しているのにかなりイライラし、よっぽど途中で帰ろうかと思いました。そういえば「アメリ」もちょっとイラッとしたのでこの監督と私は相性が悪いんだと思います。

ストーリーは「事故で頭に銃弾が残ってしまったバジル(ダニー・ブーン)は、入院中に職も家も全てを失った。そんな彼に温かい手を差し伸べてくれたのは、廃品に囲まれた工場のような家で、不思議な集団生活を送る一人一芸を持ったユニークな仲間たち。ある日、自分の頭の中にある銃弾を作った会社と、30年前に父の命を奪った地雷を製造した会社を発見し、仲間たちと一緒に二大企業を懲らしめる“イタズラ”を決意する」というものです。

軍需企業を懲らしめるというのは良いと思うのですが、主人公バジルに直接銃弾撃ち込んだり父を殺したのはこの軍需企業じゃないんですよね。しかも企業TOPを個人攻撃しても、次の経営者に変わるだけだし、万一企業自体が潰れたらそこに勤めてる人達はどうなるのかなど全く考えてない浅はかさ、とても彼らを応援したい気持ち=共感することができません。
しかも主人公は困難な状況に陥ると自己の殻に閉じ籠もり、一人でクイズごっこしながら状況が好転するのを待つだけのスーパー受け身というか依頼心の強いおっさんです。人前で非力や未熟さをわざとらしくアピールして、仲間に助けて貰いたがります。無論大企業に立ち向かうという大それた計画を、たった一人で実行できないのは当たり前で仲間が必要なのは当然ですが、言い出しっぺのわりに簡単なミッションでも失敗ばかりしてて、「本気で取り組んでるの?」とイライラがつのります。
この主人公何歳の設定か分かりませんが、アラフォーですよね。これが10代~20代のカワイイ男女だったらまだ納得できますが、いい年した小汚いおっさんのくせに何甘えてるんでしょう(怒)。あ、いかん。これは年齢や美醜による差別ですね。

脚本はどのキャラもとても個性的な設定なのに、仲間の色々な才能を活かしたイタズラで軍事企業を懲らしめるという話に生かし切れてなくてもったいないです。
主人公は口まねが上手って設定で、地下鉄駅ではそれを活かすのに、肝心の企業相手のイタズラでは使いませんし、軟体女が繰り返し活躍しするのもイタズラの印象が散漫になって爽快感が無くなっちゃうんですよね。
ここぞと言うときにそれぞれが1回大活躍した方がずっと印象的で面白いイタズラになりそうなのにねぇ。そう言えば料理番タンブイユは料理の腕を使った活躍してないですね。タンブイユ役のヨランド・モローはこの前見た「セラフィーヌの庭」にも出ていたので、どんな活躍するのか期待していたのに残念です。

検索したら題名のミックマックはフランス語でゲームって意味ですが、ゲームならもっと騙し騙され二転三転させて欲しかったなぁ。コンゲームもののわりに、イタズラがどういう結果を生むのか見えず、ハラハラもワクワクもしませんでした。

でも世間ではとても評判良いので、ココまでの文章は気にせずに劇場にお出かけ下さい。万が一私のように話に乗れなくても、映像だけは綺麗なのでカタログや雑誌のノリでみたら結構楽しめると思います。





原題:Micmacs A Tire-larigot
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
製作:ジャン=ピエール・ジュネ、フレデリック・ブリオン、ジル・ルグラン
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
撮影:永田鉄男
美術:アリーヌ・ボネト 
上映時間:104分
出演:ダニー・ブーン、アンドレ・デュソリエ、ニコラ・マリエ、ジャン=ピエール・マリエル、ヨランド・モロー、ジュリー・フェリエ、オマール・シー、ミシェル・クレマド、マリー=ジュリー・ボー 、ドミニク・ピノン
公式HP:http://www.micmacs.jp/

ロケ地
01 歌う女性を口パクでまねる地下鉄の「サン・ラザール駅」
02 食事の配給を行っていた「サントゥスタッシュ教会 」
03 バジルとプラカールの出会う「オルセー美術館」
04 バジルがデビルに最初に出会う「ブランシュ広場」
05 バジルがデビルにメイクしてもらう「モンマルトル墓地」
06 マルコーニがブルンガの使いの男と密会するデパート「ギャラリー・ラファイエット」
07 ド・フニウエがムッソリーニの指の売買交渉を行うレストラン「ル・トラン・ブルー」
08 武器商人の武器ケースをトランクで盗む「東駅」
09 武器商人の乗る車を捕らえる可動式の橋 Pont levant de la rue de Crimée
10 家を失ったバジルが段ボールで眠るセーヌ川岸


ロケ地
paris.jpg
パリジェンヌのお気に入り
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地球の歩き方
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映画の感想 | Comments(2) | Trackback(3)
Comment
お久しぶりです。
>でも世間ではとても評判良いので、ココまでの文章は気にせずに劇場にお出かけ下さい。

なるほど。この作品は見ておりませんが、あの「アメリ」の監督なのですね。私も「アメリ」は見ましたが、さほどフランス映画について詳しくない私が見ても、なかなかきれいな映像でおとぎ話のようだったな、と思いだしました。「ミックマック」もそのようなものなのだな、という理解で良いのですね。

話題変わりまして、以前私はいわゆる「邦高洋低」の傾向について投稿させていただきましたが、そのことについて分析した記事を見つけました。

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[Part1] 日本人の洋画離れとハリウッドメジャーの試み

いま、若いカップルが大挙して邦画に押し寄せている。一昔前までは邦画は、格好悪いイメージの代名詞だったが、日本映画製作者連盟(映連)が発表した2009年の映画概況によると、邦画と洋画の興行収入のシェアは57対43。邦高洋低は2年連続だ。02年は27対73だったので、洋画の落ち込みの激しさが分かる。

ハリウッドメジャーのしにせ、ワーナー・ブラザース社でエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるリチャード・フォックスによると、自国の映画に関心が高まり、ハリウッド映画が不振に陥るのは世界的な傾向だという。「『ハリー・ポッター』のようなメガヒット作品は今も変わらないが、中規模の作品が軒並み興行成績を落としている」。観客を呼べるスターがいなくなったこと、CG優先の映画作りが飽きられたこと、米国文化の地位が低下したことなどが原因に挙げられている。

そんな状況下でワーナーの取った対策は、それぞれの国に自国映画を製作するローカルプロダクション部門を設置することだった。10年ほど前に欧州からスタートし、インドの「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」、フランスの「ロング・エンゲージメント」「ココ・アヴァン・シャネル」など、実績を重ねている。

(中略)

「ハリウッドは、CGを見せるだけの子供だましの映画を量産し、世界の観客を失っていった」と小岩井は見る。「そのことに今、ハリウッド自身が気づき始めた。日本のローカルプロダクションもその流れの中にある。もちろんいい映画が当たるとは限らないし、その逆になることも少なくない。ただ、観客の年齢層が上がると、いい映画が当たる確率がそれだけ高くなる」

http://globe.asahi.com/feature/100222/02_1.html

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ということみたいです。実はかくいう私も1990年代はダイ・ハード3みたいなアクション物なら洋画だ、ということで随分見ておりましたが、ここ数年は、確かに邦画を見ることが増えたように思います。90年代の邦画はせいぜい「寅さん・ゴジラ・宮崎アニメ」だったころに比べると、ここ数年は見てもいいかな、という作品はそれなりに増えたのは確かかな、と感じますが、Lifeonmarsさんは上の記事を読まれたどうお感じになりましたでしょうか?

LifeonmarsはTV局主導の映画はあまりお好きでないのかもしれませんが(確かにひどい作品もありますからね)、以下の作品はなかなかテンポもよく、アクションも邦画としては頑張っているほうです。よろしければどうぞ。

The Last Message 海猿
http://www.umizaru.jp/
>東京の映画好きさん
そうなんですよね~。おとぎ話みたいな綺麗な映像なのに、お話にな~んかイラッとしちゃうんですよね…。この監督とはとことん合わないのかもしれません。

日本人の洋画離れの記事ありがとうございます。
ここ数年の興収ランキングみても邦画優勢ですもんね。
でも邦画も「海猿」や「踊る大捜査線」みたいな作品ばかり作ってたら、数年後には飽きられて洋画みたいに衰退しちゃうんじゃないかと心配です。
とはいえ質が高くて面白い作品なら洋画でも邦画でもどちらでも大歓迎ですよね!

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