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2010/04/25

映画「プレシャス」感想

映画「プレシャス」見てきました。これは見ようと思う人が少ない上に、見る人を選ぶ映画ですね。原作小説よりは判りやすくなっていますし、虐待や文字で自分を表現することの素晴らしさを描いているので、そのテーマが好きな人には受けると思います。難しいテーマを重く描いていないのは巧いと思いましたが、暗いエピソードばかりで見ていてどんよりしてしまいました。

4309463320原作はサファイアの同名小説。
ストーリーは「1987年のニューヨーク・ハーレムで、両親の虐待を受けながら希望のない日々を生きる黒人少女プレシャス。レイン先生に読み書きを習い、つたない文章で自分の心情を綴り始めたプレシャスは、ひたむきに人生の希望を見出していく。」というものです。

プレシャス (河出文庫) (文庫)
文庫: 249ページ
出版社: 河出書房新社 (2010/4/10)
ISBN-10: 4309463320 ISBN-13: 978-4309463322


2009年のサンダンス映画祭でグランプリ、第82回アカデミー賞で助演女優賞と脚色賞を受賞していますが、モニークの熱演は素晴らしいです。
愛ゆえに傷つき・無学で自信が持てずわが子を虐待をする女を熱演していました。
日本でもニュースで見る事がありますが、虐待する母親というのは、誰かを愛し相手からも尊敬と愛を得たいと思いつつも、魂を痛めつけられた状態なんでしょうね。
ニュースを見る度そんな男別れればいいのにと思いますが、当人はそこから抜け出せないのも現実にありそうなストーリー展開でした。
またレイン先生役のポーラ・パットンも凄く綺麗でした。他の作品も見てみたい女優さんですね。

非常に重い展開のなか主人公のプレシャスは空想に逃げ込んでいるのを実写化した描写は新鮮味がありました。
でもヘレン・ケラー「奇跡の人」のwaterに匹敵する「あ!そうか」とヒロインが理解するシーンがあるのに、そこから始まるめくるめく「学ぶこと」の喜び、教室ではずっと黙っていたヒロインが自分の言葉で自分を表現できる嬉しさ、赤ちゃんへの愛などはあっさりとしか描かれません。もっとそこを見たかったです。出産後の看護士とのやりとりなんかより赤ちゃんへの愛をもっと描けばいいのにとイラッとしてしまいました。

最後に7.8(数字不正確)になったから、高校や大学に行くんだと言ってるのもなんだかもやもやしてしまいました。小学低学年程度だったのが中学生1~2年並になったって事ですよね?子供二人抱えて、これから8~9年学校に行く間は生活保護なんでしょうか?学びたい人が学べるのは良いとは思いますが、老婆心ながら気になりました。

こういう些末な事が引っかかるのは、ヒロインにあまり感情移入できないせいです。これが見た目も子供っぽい子だったら可愛そう度が高くなって「父親鬼畜!母親非道!近隣も気付よ!」っと怒りまくったと思うのですが、いかんせん体重150kgでブスっとしているヒロインが無銭飲食したりクラスメイトに暴力振るうので、嫌悪感が先に立ってしまいます。やられている虐待からしたら可愛かろうがブサイクだろうが体が大きかろうが全く関係なく児童虐待なのに完全に偏見です。
そういう観客側の偏見を最後に気づかせる脚本の巧さ、キャスティングの良さが光ってる作品でした。
でも面白くはないので、あえておすすめはしません。


原題:Precious: based on the novel “Push”by Sapphire
監督:リー・ダニエルズ
出演:ガボレイ・シディベ、モニーク、マライア・キャリー、レニー・クラヴィッツ、ポーラ・パットン
上映時間:109分
公式HP:http://www.precious-movie.net/

関連記事:
『プレシャス(Precious: Based on the Novel Push by Sapphire)』原作「プッシュ (単行本)」 感想
トロント国際映画祭観客賞は『プレシャス!』 “Precious: Based on the Novel "Push" by Sapphire”
映画の感想 | Comments(6) | Trackback(4)
Comment
No title
意外に辛口ですね(笑)
>totoさん
こういう作品は褒めた方が良い印象を持たれるんでしょうけどねぇ。
好きじゃないので仕方ありません。(笑)
でも世間には褒めてる人が沢山いるから、私一人くらい貶しても全然大大丈夫です!
No title
見てみたんですが、たしかに面白くなかったです。
原作は読んでませんが。
不満箇所はlifeonmarsさんと一緒ですね。
ただ、ヒロインは見ているうちにだんだんあれ?かわいいかも?と思ってきたので、ここは意見違いますね。
空想シーンは、ぼくはNINEよりよかったと思いました(笑)
>totoさん
ご覧になりましたか~。
テーマは良いのに、なんだかちょっと不満が残っちゃうんですよね。

>ただ、ヒロインは見ているうちにだんだんあれ?かわいいかも?と思ってきたので、ここは意見違いますね。

あ~、それはですね、同性に対しては見方が厳しいという事でしょうね。デブでもヘアスプレーのヒロインは可愛くて好きなんだけどなぁ~。

NINEは地雷映画と聞いたので見に行く勇気がもてませんでしたが、コレより下ってやっぱり地雷だったんですね(笑)
映画 プレシャス で検索
今日『プレシャス』を見てきましたー。

正直最高におもしろかったです。
ユーモアがピリピリ利いていました。

観客の自分の経験だけでは理解できないサイズの想像力を
必要とする映画だとおもいました。
>イッテツさん
いらっしゃいませ、こんにちは

確かに「観客の自分の経験だけでは理解できないサイズの想像力を必要とする映画」なんでしょうね。アメリカの世情を知っていないと分かりにくいですね。

好きじゃありませんが、良くできた映画だとは思います。

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