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2010/01/21

映画「ラブリーボーン」感想

「ラブリーボーン」見てきました。
スージー役のシアーシャ・ローナンが14歳の少女の悲しみや喜びを瑞々しく演じ、スタンリー・トゥッチが良い隣人のふりしながら社会に潜む連続殺人犯を不気味に演じていて良かったです。
また死んだスージーがいる霊的な場所の表現が幻想的で美しくイマジネーションに満ちた画面でした。CGの発展がこういう映像化を可能にしたんだな~っと感慨深かったです。ただ内容は原作本「ラブリー・ボーン」の映画化じゃなくて、ピーター・ジャクソンによる「大霊界」ですね。「指輪物語」の監督作品だし、原作も大好きなので、期待していただけにとっても残念です。

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ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス) (文庫)
原作はアリス・シーボルトのベストセラー小説「ラブリー・ボーン」で、ストーリーは「家族と幸せに暮らしていた14歳の少女スーザンは、ある日何者かに殺される。この事件をきっかけに家族は崩壊していくが、その様子をスーザンは天国から見守り、決して届かない声を家族にかけ続けていた……。」というものです。


小説を映画化するのって、原作のどのエピソードを選びどう描くかなどで、全然違ったものになるものです。逆に換骨奪胎し新たな解釈で独自の世界を作る場合もありますよね。
何百ページもある原作をそのまま全部映像化するのは不可能ですし、ピーター・ジャクソン監督の解釈で良いんですけど、でもこの小説を映画化するのだから「14歳で殺されてしまった少女が、残された家族や友人たちが立ち直っていく姿を天国から見守り続ける」というテーマは無くしちゃダメですよね。なんで天国の描写ばかりに時間を取った脚本・編集にしてしまったんでしょうか?そのせいで残された人達の悲しみがあまり伝わってきません。
当時としては珍しい事件で家族・友人・近隣の人に与えた衝撃や悲しみは大きかったはずだし、何年も癒えない傷となって家族をバラバラにしてしまう出来事です。父がどうして椅子で寝ているか、母がどうして家を出たか、原作未読の人にちゃんと伝わったでしょうか?原作ファンとしてはもっと家族の再生の過程を見たいと思いました。
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原作の家族の再生には10年近い年月がかかっているので、確かにそのままでは映画化は難しかったのでしょう。
映画「きみがぼくを見つけた日」の子役のようにそっくり姉妹2人を使って、妹の成長後を描くとか、映画「ベンジャミン・バトン」のように顔を合成するとか、いくらでも方法はありそうな気がするんですけどね…。
永遠に14歳のスージーを追い越して、被害者家族としてもがき苦しみながらも大人に成長する妹や弟をもっと見たかったです。あと、妹役はサッカーやってる設定にしてはお尻が大きすぎ…。まぁローティーンから大人まで演じさせる為に20代のキャストにしたのでしょうが、トレーニングウェア似合ってなくてスポーツ少女に見えませんでした。
マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズも全然見せ場なしでした。
lovely_bones03.jpg


とうもろこし畑の中心にある東屋に向かって歩くと、いつの間にか水にずぶずぶと沈んでいく描写やボトルシップの巨大な船が砕けるシーンなど、スピリチュアルな場所の映像は文句なし美しかったのですが、沢山出てくるので、逆に印象が散漫になっちゃいました。こういう美しい映像はもったいぶって少し使った方が有り難みが出るんじゃないでしょうか。

原作に先に嵌ったので、ちょっと残念な出来に感じてしまいました。逆に映画見てから本読んだ方が両方楽しめそうです。


原題:The Lovely Bones
監督:ピーター・ジャクソン
原作:アリス・シーボルト
脚本:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
撮影:アンドリュー・レスニー
美術:ナオミ・シャオハン
音楽:ブライアン・イーノ
出演:マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、マイケル・インペリオリ、シアーシャ・ローナン
公式HP:http://www.lovelyb.jp/

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Comment
TVスポット
をちょうど見たばかりでした。

で、あまり見たいという印象のTVスポットではなかったので、予感が的中なのかな?と、これを読んで思ってしまいました。
>LimeGreenさん
私は逆に予告ではすご~く気に入って、原作読んで待ってたので、その分がっかりが強かったのかもしれません。
天国の描写も綺麗ですし、過剰な期待せずに見たら、それなりに楽しめそうですよ~。
ピーター・ジャクソン監督というと指輪物語ですご~く良い監督って気がしてたけど、あのキング・コングの監督でもあるというのを思い出すと、まぁこんなものかもしれません。

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