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2009/10/25

"Dear John"原作「きみを想う夜空に」感想

2010年2月全米公開映画"Dear John"の原作「きみを想う夜空に」を読みました。
先日出た映画予告篇に惹かれ読んだのですが、心から人を愛することを男性の視点から書いた、とても心を揺さぶられる恋愛小説でした。

魔法のように恋に落ちた喜び、恋する過程で自分も変わっていく様子、離れている間の不安、せっかく会えたのに些細な気持ちの行き違いから喧嘩してしまういらだちなど、読みやすい文章で丁寧に描写され、ぐいぐい引き込まれ一気に読みました。

刺激的でもドロドロでもない恋愛だけど、「ほんとうに人を愛するとはどういうことだろう?」この書き出しの1行をじっくり考えさせられる小説です。


きみを想う夜空にきみを想う夜空に
(2007/12)
ニコラス・スパークス(著)
『きみに読む物語』の作者が書いた2006年世界でいちばん読まれた恋愛小説。
休暇で故郷の町に戻った陸軍兵士ジョン・タイリーが、ちょっと保守的な女子大生サヴァナと出会い、恋に落ち、深く愛するようになるという2000年6月から2006年6月までの物語です。

読み終わると表紙の意味と美しさに心打たれます。


物語は911により彼の軍務が伸びたり、家族の事情でなかなか一緒にいられなかったりと、いくつかの困難が二人を襲います。とはいえ、そんなにドラマチックでびっくりするような事件は起きず、ごく普通の二人が恋をしその顛末を追う形で進みます。
恋愛物ですが前半は恋愛より親子関係の修復や、自閉症やアスペルガー症候群の家族がいる登場人物の描写の方に涙がでてしまいました。

二人の恋愛は普段映画やドラマで見るアメリカ恋愛事情とは大きく違い、奥手で保守的で純愛です。そのせいか世代や年齢は違いますが、モーリーン・デイリの『十七歳の夏 (角川文庫)』にも似た、瑞々しく爽やかで少し懐かしい香りがする青春小説となっています。

ジョンは普段はドイツに駐留しているので年に一度二週間だけ一緒にいられる二人ですが、離れている時間が更に二人の想いを深い物にするというのは恋愛の本質をついていますね。
そうそう、恋愛って離れている時の方がずっと相手を恋しく好ましく想い、会えない時間が愛を育てる(ような気がする)もんだよなぁとしみじみしながら読みました。

恋愛小説というと女性向けが多いですが、この本は男性も気に入ると思います。
逆にちょっとヒロインがカマトト(死語)すぎで、女性の方が受け付けられないかもしれません。

こういう恋をできた人は幸せだと思いますが、それを胸のなかに仕舞ってる男性と結婚し、その幻影と戦うのは大変そうだなぁとあまり本書と関係ない感想をもってしまいました。ま、実らなかった恋愛ほど美化されて胸の埋もれ火になっちゃってるロマンチストは女性より男性に多そうですよね。

おすすめ度:★★★★★
題名:きみを想う夜空に
単行本: 374ページ
出版社: エクスナレッジ (2007/12)
ISBN-10: 4767806380
ISBN-13: 978-4767806389
発売日: 2007/12
商品の寸法: 18.6 x 13 x 3 cm

映画は「ギルバート・グレイプ」「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレム監督、チャニング・テイタムとアマンダ・セイフライドが主演です。
同じ原作者の「最後の初恋 [DVD]」の映画化はリチャード・ギア&ダイアン・レイン共演という以外あまりピンとこなかったのですが、本作監督のラッセ・ハルストレムは今年公開の「HACHI 約束の犬」で、押さえた演出と犬好き目線でお涙頂戴にならない上質の感動ドラマに仕上げていました。
本作もそのまま作るとコッテコテになりそうですが、この監督なら期待できそうです。
アメリカでの配給はスクリーン・ジェムズ(Screen Gems)というソニー・ピクチャーズ傘下コロンビア映画の子会社で、最近では「バイオハザード3」や「アンダーワールド: ビギンズ」を配給してるところなので、日本公開があるとしたら配給はソニー・ピクチャーズでしょうか?

主演二人もフレッシュで良い感じですし、父親役「扉をたたく人」の名優リチャード・ジェンキンスというのも楽しみです。ティム役ヘンリー・トーマスが年のわりに老けて見える人物と言っても、実年齢がアマンダ・セイフライドと15歳もの年齢差で「幼なじみ」設定は無理ありすぎるので、ここは設定を変えるのかもしれないですね。

原題:「Dear John」
監督:ラッセ・ハルストレム
原作:ニコラス・スパークス
脚本:ジェイミー・リンデン
出演:チャニング・テイタム、アマンダ・セイフライド、ヘンリー・トーマス、リチャード・ジェンキンス、キース・ロビンソン
全米公開:2010年2月5日
公式HP:http://www.dearjohn-movie.com/



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Comment
超遠距離恋愛経験者
Limeは超遠距離恋愛を経て、結婚までこぎつけ、なんと来年3月に出会って13年、結婚してから10年の記念日があります。

光陰矢のごとしとはいいますけど、自分でもこのマイルストーンはびっくりしています(おい)。

1年に2週間だなんて、まるで織女と牽牛ですね。うちは私が3ヶ月に1度は飛ぶようにしていました。Loveのほうは信じて疑わなかったけれど、まめに会わないとやっぱりLustのほうが心配で…(笑)。

よく「映画みたいな話だね」と人に言われますが、「再会する前にエイズ検査してよね。」とかそういう会話が飛び交ったり、実際のところはもっと現実的でした…(笑)。

ラッセ・ハルストレムの映画って、静かで上品なところが好きです。

ポチ2
>LimeGreen さん
おぉ~、すごい。本当に映画みたいですね。

連距離ってたまにあって気持ちを充電し、先が見えていないと難しいんでしょう
その点3ヶ月ごとに会えたのも良かったんでしょうね

この監督は控えめな表現でしみじみさせてくれるので好きです。
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