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2009/09/12

映画「幸せはシャンソニア劇場から」感想

Faubourg 36映画「幸せはシャンソニア劇場から」見てきました。
泣けて、笑えて、最後は幸せな気持で劇場を後にできます。ハリウッドのスター俳優が出ている作品に比べあまり話題になってませんが、不況の中でも慎ましく生きる人々の愛や友情が素敵なシャンソンに乗って描かれた粋な作品です。大傑作ではありませんが、しみじみと胸に染み、フランス映画って良いな~と思わせる映画でした。見逃さなくて良かったです。

Faubourg 36

ストーリーは「1936年パリ。音楽ホールのシャンソニア劇場が不況のため閉館し、長年裏方を務めてきたピゴワルは職を失う。失業者のままでは子育ての資格はないと、愛する息子と引き離されてしまったピゴワルは、再び息子と暮らしたい一心で、かつての仲間とともに劇場再建に乗り出す。」という、「コーラス」の監督クリストフ・バラティエ、製作ジャック・ペラン、主演ジラール・ジュニョやマクサンス・ペランが再結集した人間ドラマです。

別れや裏切りや挫折など様々な困難が、劇場再建を目指すピゴワルと仲間達を襲います。冒頭は意外な展開で、どうしてそうなったかが気になり、すっかり物語に引き込まれます。
失業した父の世話をする息子ジョジョのけなげさや、父ピゴワルの息子を思う気持ちにもじ~んとしてしまいました。(ただ、父母と息子の年齢差が気になります…。)
後半、ジョジョのテーマ曲「リトル・ジョジョ」を歌うシーンではもう涙が止まりませんでした。
Faubourg 36

また、映画の原題にもなってるシャンソニア劇場で上映される「Faubourg 36」というミュージカルも良い曲ばかりでサントラも欲しくなりました。

Paris 36Paris 36
サントラはアマゾンで日本版が¥2500、輸入盤が¥1303+配送料¥300=¥1603、マーケットプレイスで¥850+送料¥340=¥1190でした。(2009年9月10日現在の価格です。)
¥1303の方を買うなら(カロリーメイト ゼリー アップル味 215g¥198あたりを一緒に買って¥1303+¥198+送料無料=¥1501にするのも良いと思います。

尚、米アマゾンで試聴出来ます。(ヒロインのドュースが歌う「パリから離れて」は1曲目、「リトル・ジョジョ」は4曲目と11曲目です。)


この映画の魅力は音楽の良さに加え、キャストが雰囲気があって素晴らしい点です。ピゴワル役ジェラール・ジュニョ、ジョジョ役マクサンス・ペラン、ミルー役クロヴィス・コルニアック、ジャッキー役カド・メラッド、ラジオ男ピエール・リシャール、ドュース役ノラ・アルネゼデール、ギャラピア役ベルナール・ピエール・ドナデューなど、どの俳優もとっても良かったです。登場人物も多く、二転三転するストーリーですが、食料品店の店主やギャングの運転手など脇役までしっかり書き込まれた脚本なので、見る人によってお気に入りのキャラが違うかもしれません。
私はラジオ男と前半は憎たらしい「ものまね王子」ジャッキーのエピソードが好きです。後半彼らが活躍するシーンは前半の情けなさと相まって非常に良かったです。
また、ヒロインのドュースを演じる20歳のノラ・アルネゼデールは歌も上手くて綺麗で次回作が楽しみです。
ただ、フランスの当時の世相に詳しくないと政治集会でのギャグなどが分かりにくいかもしれません。

時代背景
映画の舞台は1929年にニューヨークで株価が暴落し始まった世界恐慌の余波が残る1936年です。フランスでは第三共和政(1871年~1940年)の時代で、議会では小党が分立、政府は連立政権だったので政情は不安定でした。
1936年4月に政権を掌握した人民戦線は反ファシズム、反帝国主義、反戦主義を共同目標とし、有給休暇(ヴァカンス)・労働者の組合の地位向上(マチニヨン協定)・週40時間制の実施・ランジュバン・ワロンの教育改革など重要な労働・社会立法を行いましたが、1937~1938年に共産党と急進社会党が決裂してこの政権は交代します。
その後1940年5月にはナチス・ドイツによってフランス侵攻され、第三共和政は実質的にドイツ傀儡のヴィシー政権に変わります。

世界的に見ると、1930年代は自国の経済と産業を守るため関税を高くしたブロック経済の時代です。植民地を持っていなかったドイツやイタリアではファシズムやナチズムを唱える政党が躍進、日本も軍部の発言力が強まり日中戦争(支那事変)(1937年)が起き、スペイン内戦(1936年7月 - 1939年3月)や、ドイツがポーランドに侵攻しイギリスとフランスが宣戦したことで1939年に第二次世界大戦勃発します。ちなみに1936年、日本では2・26事件が起こり、中国では西安事件が起こった年です。


1936年のフォブールというパリの架空の町とそこに住む素敵な人々に遭いに是非劇場にお出かけ下さい。


原題:Faubourg 36
監督・脚本:クリストフ・バラティエ
製作:ジャック・ペラン、ニコラ・モベルネ
原案:フランク・トマ、ジャン=ミシェル・ドレンヌ、ラインハルト・ワグナー
撮影:トム・スターン
美術:ジャン・ラバス
音楽:ラインハルト・ワグナー
出演:ジェラール・ジュニョ、クロビス・コルニアック、カド・メラッド、ノラ・アルネゼデール、ピエール・リシャール、ベルナール=ピエール・ドナデュー、マクサンス・ペラン
上映時間:2時間
公式HP:http://www.chansonia.jp/

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映画の感想 | Comments(10) | Trackback(2)
Comment
観てみたいです
こういう映画、このところ観てないなぁと、
家からいける映画館のサイトを、見てみたら、
1館だけ上映していました。
でもこの映画館は、いってみないと上映時間がわからないので、
足が遠のいてしまうんですよね・・・。
前回観にいった時も、行列して、かなり待たされた記憶が。。。

でも、観てみたいです。
DVDかしらん・・・。
観ましたよ~♪
胸がふわりと温もる物語でしたね。
なのに結構バイオレンスもあり(>_<)!
ちょっとアメリカの古い映画『ステラ・ダラス』を思い浮かべたシーンもあり。
私も観といて良かったと思います。
実は都合で暫く映画を観に行けない事態に!とりあえず見納め作品に、本作品か話題のハリウッド地下鉄映画か、て事で『フォブール36』を選んで正解♪でしたね。

詳しい時代背景の説明、ありがとうございます。
大体こんな感じ~位の認識で理解はできたけれど、確と把握できて深くできました。助かります。

ジョジョ役の坊やは『コーラス』のちびっこだったんですね。毎度感じること、子供が大きくなるのって早いなあ。
この記事だけで泣けます
こんばんは。
記事を読んだだけで涙がこぼれました。
普段利用する映画館で上映しているので
これは絶対にスクリーンで楽しんで来ます。
劇場が大好きで何時間いても飽きない私には
それを舞台にした魅力的な映画なら最良の設定です。
観終わったら私のブログでも必ず紹介します。
日本へ帰国する飛行機で見ました
こんばんは。
私もこの映画を日本へ帰る飛行機の中で見て、良かったので自分のブログにメモで書いたのを覚えています。
良質でしみじみする映画ですよね。配役がいいし、俳優さんたちも熱演していましたよね。
こういう映画って最近の映画ではあんまりないですよね。

>ふぉうさぎさん
是非どうぞ
今から全国ロードショーなので、DVDになるのは早くて来年春か初夏かもしれません。
しばしお待ち下さいませ~。
>湛 さん
見納めの映画として「大正解」でしたね~。
私も最近色々あり疲れていたのですが、見て良かったと心底思いました。
時局に合わせメニューの名前がコロコロ変わるあたりもニヤリとさせられました。

ほんと、子供はすぐ大きくなってて驚きます。
>まどか:れな さん
舞台が好きな方にはぴったりの設定ですね!
売れない下積みのコメディアンやオーディション風景、劇場を中心にした商店街の面々など、様々な人間模様が描かれています。
曲も良いし、これをそのまま舞台にしても素敵かもしれませんね~。
まどか:れなさんの記事、楽しみにしています。
>mizuhofrさん
こんばんは~!あ、そうですね。どこかで見た記憶がありましたが、mizuhofrさんの記事でした~!
ご紹介くださってありがとうございました。
本当にいい映画でした。どの俳優さんも役にはまってましたし、みな物語のあるキャラでした。
日本ではあまり話題になってなくてもったいないです。
見事な映画
話し、俳優、映像、音楽、どれをとっても見事な映画。
ハリウッドとは違う、ヨーロッパ映画の感性に、日本人はもっと接するべきでしょう。映画をつくるのは映画人ではなく、観る人たちであり、映画はその人々の感性や価値観の反映であること思い知るべきです。「さあ、ここで泣け!」的舞台回しにまんまとはまって、へたすれば感性が管理されているのに、「泣ける映画」なんていっている日本映画の観客を思うにつけ。
>未平量生さん
ホントにおっしゃる通り見事な映画でした。
アメリカ以外の国の映画も、もっともっと見たいですよね。
それにしても主演女優さんの今後の活躍が楽しみです。

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第二次世界大戦が勃発する少し前のパリを舞台に、資金繰りがうまくいかず 閉館に追い込まれたミュージックホールの再建に懸ける人々の姿を描いた 群像劇。1936年のパリ。下町にあるミュージックホール・シャンソニア劇場は不況で 借金が返せず、その形で取り上げられ閉館し..
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