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2009/06/22

映画「蟹工船」感想

蟹工船
「蟹工船」見てきました。
涙があふれて困りました、あくびのしすぎで…。いや~、脚本も演出も編集も酷いです。これ良く公開する気になりましたね…って出来でした。
エンドロールの主題歌NICO Touches the Wallsの「風人」聞いた時には、やっと苦行が終わった安堵で良い曲だとしみじみ思いました。

小林多喜二の同名小説が原作で「カニの缶詰を作るために船に乗せられた労働者たちが、劣悪な環境の中から立ち上がる姿を描く。」作品です。

この『幸福の鐘』『疾走』のSABU監督作品は初めて見ましたが、ともかく脚本が酷いです。
小林多喜二が草葉の陰で泣いてると思います。
また演出も酷い。貧乏描写やロシア語通訳のコテコテギャグは滑りまくってました。
俳優も滑舌が悪くて台詞も聞き取り難いので字幕を付けて欲しいくらいです。
画面も舞台をそのまま撮影したような構図ばかりで、汗や蟹や重油の臭いが全然してきません。何日も航海してるならもっと髭もじゃドロドロ髪だってベトベトのはずなのに、俳優さん達も妙に綺麗でした。
髪型も現代的だし、重労働・過労・寝不足ならあるはずの隈もなく痩せてはいるけど元気そうで全然リアリティがありません。
劣悪な環境で酷使され疲弊した中から、「自分たちが変わること」で世界を変えようとする話なのに、その悲惨さが描かれてないから労働者の蜂起にも胸がすっとする感じがないです。

無理して褒めるなら高良健吾の顔が良くて目の保養になったのと、最近の映画にしては時間が1時間49分と短めなのが救いでした。
また今まで読んだ事の無かった「蟹工船」を読む気になったのはこの映画のお陰です。
今年のワーストNo.1映画が決まり年末迷う必要がなくなりすっきりしました。

どんな映画にも美点を見いだせる人か、どんな駄作か自分の目で確かめたい人向けです。


監督・脚本: SABU
原作:小林多喜二 (青空文庫より無料でダウンロードできます
出演:松田龍平、 西島秀俊 、 高良健吾、 新井浩文
公式HP: http://kanikosen.jp/pc/
主題歌:"NICO Touches the Walls"「風人」の試聴

関連記事:
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映画の感想 | Comments(24) | Trackback(5)
Comment
(笑)
厳しいですね~。
ぜひ観てみたいと思います。
高良健吾という役者を知らなかったのですが、『ハゲタカ』を観て覚えました。
とてもいい役者ですね。
おはよう
6月にしてもうワーストが決まりましたか。

「ピープル」誌(アメリカの映画雑誌)のある映画の評論に
こんなのが出たことがあります。

「もし今年、ひとつだけ映画を見損なうとすれば、ぜひこの映画にするようお勧めしたい」
そんなにひどい?
せっかくの社会主義リアリズムが、形無しなんですね。
小林多喜二は、戦後間もなくの共産主義運動の分裂の中で、評価が分かれていった作家で、60年、70年の安保世代には、ほとんど見向きもされなくなってしまったのですが、それでも、日本のプロレタリア文学の礎を築いた人ですからねェ。
あまり粗末な映画にはしてほしくなかった、という気がします。
どうせなら、今村昌平あたりに、ビシッと決めてほしかったですね。
>toto さん
試写会から帰ってすぐ書いたので、ちょっと過激でした…。も少し頭冷やして書いた方がいいですね。

でも主題歌の疾走感はすごく良かったです。
あと高良健吾はこの映画で初めて知りましたが、格好いいですね!
>elleander さん
> 「もし今年、ひとつだけ映画を見損なうとすれば、ぜひこの映画にするようお勧めしたい」

なんて素晴らしいフレーズでしょう!来年のワースト作品に出会ったら使わせて頂きます。(もう今年は不動なので)
>哲雄 さん
原作そのまま映画化せず今の時代に合わせた新たな世界観を作ろうとしたのは評価します。
衣装やクールな主題歌は良かったと思いますが、脚本が拙くて盛り上がりませんでした。

最初から逃亡者や死人が出て一本調子でした。
原作は名前もなく搾取されるだけの労働者が目覚める話なのですから、職場環境はだんだん過酷になり、そこにたたみかけるように死人が出た方が蜂起に至る心理も分かって良かった気がします。
No title
そんなにひどい映画でしたか!v-7
なんだか蟹工船はブームになっているようなのですが
映画はだめだったのですね。
でも今の日本の状況も実は蟹工船的かもしれないですよね。
自殺者や過労死が出てきて
でも蜂起にならないのはなぜなのでしょう。
なにか今の状況はマルクスの資本論的に
持たざる労働者は搾取され続けているようでこわいです。
No title
それほどでしたか・・・!
1953年度版のはDVDがあるのでそれを観て、リメイク版はテレビかなんかで放映した時にお金かけずにその酷さをぜひ確認してみたいです。
>penpenさん
そうですね~、搾取してる会社も搾取されている労働者も結局は経済という一匹の蛇の頭と尾にすぎないような気がします。仕組み自体を変えないと解決する問題ではないでしょう。

てなわけで映画は酷い!と私は思いましたが、例のごとくネットでの評判見たらそこまでけなしてる人いなかったので、単に好みの問題かもしれません。衣装は格好良くて良いと思いました。
>栄子さん
1953年版は白黒映画らしいですね。
今回の作品は時代背景が描かれていないのに「お国の為」「国威掲揚」という台詞があり、年代が解りにくかったですね。舞台となった時代の空気がもっとはっきり判りやすく描かれていたら、共感しやすいのになぁ~と思いました。
私もワースト1位です
こんにちは。先ほどこの映画を見たのですが、もうがっかりでした・・・。
その後、他の方の感想を・・・と、20人ほどの方々の感想を読んだものの「結構面白かった」とおっしゃっている方がほとんどで、私だけなのか?!と、呆然としていたところ、こちらにたどり着き、同じ感想の方がやっといらっしゃった~~!とほっとしました。
>latifa さん
ネットの感想を読むと色んな意見があって、つい「成る程そんな見方もあったのか~」と感心したり、「いやいや違うやろ~」とか突っ込みいれてます。
でも同じ意見に出会い「そうそう!」とか「私もそう思ったよ~」というのもネットならではというか、楽しい出会いですよね!

原作を読むとあの悲惨さがあってこそ最後の希望が輝くと思うのですが、その辺があんまり描かれてないですね。若い人には人気の作風(?)なんでしょうが、私には全く合わない作品でした。
なんだこりゃ?!
主役の龍平氏のおとっつぁんが見たらいわないですかね(笑)「なんだこりゃ!?」。
いや~同感! 一人で見に行ったので、毒吐く相手がいなくて、お邪魔しました。
よかった、同じ感想の方がいて。ちょと心穏やかになりました。
酷くて、途中でほんとに帰りたくなった映画は初めてですよ。崔監督が新聞で遠まわしに?けなしてたので悪い予感があったけど。一本調子そのもの。始まってすぐ素人が書いたみたいな台詞にげんなり。過酷さもにおいも伝わってこない。中途半端な「ユーモア」!? リアリズムがいつも必要とは思わないけど。どうせなら近未来の設定にした方がよかったかも、と思ったり。役柄として、松田龍平と逆でもよかった西島さんをキャスティングしたのが生かされてない。ほんとにレディスデーで見てよかった・・。
>misty さん
もうあの「なんだこりゃ?!」で脳内再生され笑いがとまりません。

ほんと「なんだこりゃ?!」でした。でも世間では結構評判良くて、ジェネレーションギャップなのかな~と不思議に思っています。
浅川も労働環境も最初から最後まで同じトーンで厳しいので、なんだか盛り上がらないんですよね。
漁獲量競争で次第に狂気をはらんだ感じで厳しくなったとかなら納得できたんですが・・・。
近未来設定というのもいいですね。そういうところで監督の個性を出してあったら面白かったかも…。

映画って合う合わないで評価が全然違うんだな~というのを実感した映画でした。
同感です
感想を拝読させていただきました。
原作が好きで、映画はかねてより楽しみにしておりました。しかし、あまりに酷い出来栄えに「涙が止まりませんでした」。
原作無視、時代考証なし、大根役者、と3拍子そろった近年稀に見る駄作といっても過言ではないでしょう。本作を観て「蟹工船」だと思わないでほしい、というのが結論です。
鑑賞後のストレスを同じように感じる方がいて安心できました。
>rei さん
私はこの映画がきっかけで原作「蟹工船」を読みましたので、その点はこの映画のお陰だと感謝しています。
いつか、きちんと原作のテーマを理解した映画化がされるよう願っています。
さっき見てきた。
ほんと同感です。

私が最近見た中で、最悪の作品でした。

良さが全くわからなかった。

この監督の作品はもう二度と見たくないです。
気持ち悪い。

ほんと途中で帰ればよかった。見て損でした。





>杏奈さん
とはいえ、最後まで見たらひょっとして面白くなるのかな~と期待して、結局最後まで見ちゃうんですよね~。
洋画は日本に来るまでに評判がわかって合わない映画は事前にわかりますが、邦画は事前情報少なくて、見ちゃった時のダメージがあります。
かといって評判を確認してからだと上映終わってたりするし、本当に困りものです。
No title
蟹工船は優れたプロタリアート文学であり
弱い立場の視点で描いたものです。
映画監督選び方が間違ったのでしょう。
文学的知識を持った職人の映画監督ならば
しっかりした蟹工船の映画になったかもしれません。
SABU監督のようなポップアート表現主義は悪く思わないがかえて自己意識が強くなりがち、これはオリジナル作品だったら良いでしょう。
蟹工船は文学性の高いものであるから、
映画製作担当者は真剣に考える必要でしょうか。
No title
 この間、SABU監督新作映画蟹工船を観に行きました。
しかし、ここまで酷く描く作品は観たことありません。
私は若いときに原作を読んだ記憶ありますが昨年の蟹工船ブームになっていたので再読しました。1953年山村惣監督の蟹工船も観ました。
リアルでおっさん臭いほど演技が光る重圧感と虐げられた労働者たちが起ちあがるシーンは感動そのものです。
 新作ではどうかというと時代無視、どこか懐かしい昭和30年代の日本の面陰を散らす。船内の糞壷はまるで大きな蜂の巣みたい。天井剥がしたようにかなりある配管。作業場にはコンベアを動かす大きい歯車があります。まさにSABU監督らしい演出です。だがお話は原作と違い、飽きれるほど貧乏自慢話や集団自殺?これって誰に観せているのかわかりません。
さすがに途中で帰ると思いました。まあ。最後まで観るのが礼儀でしょう。
前編ではこんな感じで進み、後編にあたりかな?小林多喜二の原作が息吹き返してくるが、行く不明になった二人の漁夫がロシアで救助され、ロシア人たちが踊っている船内で怪しげな中国人が話かけてくる。この台詞は謎説きのようにへんな日本語で説得する場面であるが、笑いさせるところでしょうが私はイライラしてまったわい。戻ってきた二人の漁夫。そのうちのリーダーの漁夫は労働者たちを団結させ、ストライキ突入。要求書を持って浅川監督に渡すのだが、その翌日。駆逐艦の水兵たちに包囲させる?じゃない。
宇宙船のような将軍と一人の水兵でした。突然、浅川監督がリーダーの漁夫の背中にピストルで打ったれてしまう。リーダーの漁夫が叫ぶ。ロシア人や日本人なんて関係ない。みんな、同じ歯車じゃないかと云って死んでいくリーダーの漁夫の役松田龍平くんの演技は素晴らしいかったと思います。
そして、SABU監督も感動したという、彼等は起ち上がった、もう一度というストーリです。だから、前編の方で作業場シーンに労働者の表情のアップ、全体の繰り返しの演出すること。同じアングルではあまりよくない。
蜂の巣のような糞壷シーンも同じアングル。映画なのに舞台を観ている感じ
です。役者の台詞が聞き取りにくいところが多い。映画監督は最低劇作家シェークスピアを読むべし。
 蟹工船は優れたプロレタリアート文学であり
弱い立場の視点で描いたものです。
映画監督選び方が間違ったのでしょう。
文学的知識を持った職人の映画監督ならば
しっかりした蟹工船の映画になったかもしれません。
SABU監督のようなポップアート表現主義は悪く思わないがかえて自己意識が強くなりがち、これはオリジナル作品だったら良いでしょう。
 蟹工船は文学性の高いものであるから、
映画製作担当者は真剣に考える必要ではないでしょうか。
>ときお さん
原作がお好きでいらっしゃるのが良く伝わってきます。

>映画監督選び方が間違ったのでしょう。
才能ある若手なら誰でも良い、オールマイティに映画を作れという考えかもしれませんが、誰でも得手不得手・個性があるのだから、きちんと見極めて監督を選んで欲しいですね。
本当にせっかくの映画化だったのにもったいなかったです。
No title
>エンドロールの主題歌NICO Touches the Wallsの「風人」聞いた時には、やっと苦行が終わった安堵で良い曲だとしみじみ思いました。

そんな意味で良い曲だなんて、ふざけてますね。


>sanaさん
sanaさん、いらっしゃいませ。
確かに、ふざけてますね・・・。ほんとに良い曲なので、バンドにとって映画がマイナスにならなかった事を祈ります。
映画も松田龍平、西島秀俊、高良健吾と良いキャスト使ってるのに、なぜこうなった・・・というか、製作費とキャストをどぶに捨てた監督に腹が立ちます。
よく映画は建築に例えられますが、ちゃんとした現場監督がいてしっかりした設計図がないとどんな素材が集まってもダメって事ですよね。(まぁ予算もあまりかかってなさそうですけど。)

でもでも確かにどんな駄作でも、きちんと褒めてるブロガーさんもいますよね。そういう文才も人徳もあり、褒めて育てる系の器の大きい人に憧れているので、これからは毒吐かないように気をつけます。
気が向いたらまたお越し下さい。
全く同感です。
地元が北海道で、帰省中に母と小林多喜二の話になり、昨日DVDをレンタルしてきました。先ほど観終えたのですが、観ている傍から腹立たしくて…

酷すぎて久しぶりに、悲しくなる映画でした。同感の書き込みだったので、ついコメントさせていただきました。失礼しました。

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