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2009/05/16

映画「天使と悪魔」感想

Angels_and_Demons

「天使と悪魔」見てきました。スピーディな展開で、プロットが二転三転するので最後までハラハラドキドキし、とても楽しめるエンターテイメント作品でした。

ストーリーは「秘密結社イルミナティが新教皇の選出を控えたバチカンから有力候補の枢機卿4人を拉致し、殺害予告を送りつけてきた。更にバチカンの壊滅をもくろみ、強大な破壊力を持つ反物質を仕掛け復讐を果たそうとする。殺害と爆発のタイムリミットが迫る一方で、ラングドン教授はイルミナティの凶行を阻止できるのか」というものです。

誘拐、アクション、爆破、殺人とエンタメ盛りだくさんで息つく間もなく物語が展開し、その背景にはサン・ピエトロ大聖堂をはじめとするローマの観光地に美術品がいっぱい、さらにハンス・ジマーの荘厳な曲で盛り上げるのであっという間に2時間18分すぎてしまいます。またコンクラーベなど宗教行事を覗き見る楽しみがあり、バチカンの荘厳な雰囲気を味わえ、ちょっとした観光気分に浸れます。

深い蘊蓄や衒学的な楽しみはあまりありませんが、その分とっても分りやすくなっています。バチカンの歴史やガリレオの説明は、映画の中で教授が丁寧に教えてくれますので前知識も不要です。

大切な資料を前に長々とそんな説明する時間が勿体ない、さっさと400年前のガリレオが残した古代のシンボル=暗号を解いて、秘密結社の場所を突き止めたら良いのにみたいな野暮は言ってはいけません。他にもローマに昔からある建物なのに秘密の通路を警官もスイス傭兵も知らないの?とか、反物質はエネルギー源や凶悪な兵器にはならないよ~とか、そんな多量に作るには約158億年くらいかかるよ~とか、四つの印を必死に探したわりにその指し示す方角の判定はおおざっぱに東だ西だと言ってて、角度が5度違うと1kmも進めば80mくらい差がでそうなのにいいのかとか、突っ込みだしたらキリがありません。

そんなトンデモ科学とトンデモ秘密結社話で突っ込みどころは多いですが、「こまけぇことはいいんだよ!!」という気分になるのは、展開が早くてどんどん進み、しかもユアン・マクレガーはじめ俳優の熱演もあると思います。

私が楽しみにしていたニコライ・リー・カース(Nikolaj Lie Kaas)はやはり暗殺者の役で、強い、強い。一人で屈強の警官を何人もバッサバッサ殺して行くのには、ついつい笑ってしまいました。あと金髪の衛兵さんシャルトランも良かったですね~。トゥーレ・リンハーツ/トゥーレ・リントハート(Thure Lindhardt)、彼もニコライ・リー・カースと同じくデンマークの俳優さんで多様な役をこなせると評価が高いようです。この二人の今後の活躍が楽しみです。
Nikolaj Lie KaasThure Lindhardt  

ただバチカンの聖職者と同じく、この映画の俳優さんも多国籍で、イタリア語・フランス語や、訛りのある英語が飛び交い、聞き取り難い上、字幕の文字数が多くて、最初の方はちょっと戸惑いました。

私は先に原作読んでたのですが、この作品は映画を見てから原作を読むのが良いと思います。
サスペンスだからネタバレになるのも理由の一つですが、原作にあった設定や登場人物や恋愛パートがかなり削られているので、映画から入った人は原作で補完できますし、逆に原作ファンは切られすぎてて物足りない部分もあると思います。

私も期待していたカメルレンゴの演説シーンが思ってたより軽くて、もっと見せ場にして欲しかったです。カメルレンゴが衛兵隊少尉シャルトランに神の試練について語る場面など、人物を掘り下げた箇所も無かったのは残念でした。また黒幕の動機もなんだか軽すぎるような気がしました。
色々削るならトム・ハンクスの水着姿は別に見たくもないので冒頭プールシーンを削って欲しかったです。

でもあのボリュームの原作をよくここまでコンパクトにまとめ、しかもエンターテイメントとして楽しめる作品に仕上げているのはお見事だと思います。

前作のせいで見に行くのを躊躇されてるなら、もったいないですよ。
真面目な歴史好きが見たら、怒るかもしれませんが、こういうトンデモ歴史ものも楽しいなぁ~と思わせる一本でした。

ところで、反物質を盗まれるCERN(欧州原子核研究機構)はティム・バーナーズ=リー によってWWWが発明された、ウェブ発祥の地です。こうしてネットで楽しく過ごせてる元を作った世界最大規模の素粒子物理学の研究所なんですね~!
WWWが世界にデビューしたのが1991年、それから18年で本当に蜘蛛の巣のように世界中を繋いでいます。すごい速度で浸透したんだなぁ~と感心してしまいます。

また、最後のスタッフロール見てましたら、アカデミー賞メイクアップ部門でノミネートされたことのある辻一弘さんの名前がありました。また最後の方にREIKO NISIO(うろ覚えですが)さんという日本人らしき名前もありました。面白かった作品で日本人スタッフ見つけると嬉しいですね!

原作読むのは面倒くさいけど用語は知りたいという方は教皇逝去関連用語説明が詳しかったです。

原題:Angels & Demons
監督:ロン・ハワード
原作・製作総指揮:ダン・ブラウン
製作:ブライアン・グレイザー、ジョン・キャリー
脚本:アキバ・ゴールズマン、デビッド・コープ
撮影:サルバトーレ・トチノ
美術:アラン・キャメロン
音楽:ハンス・ジマー
出演:トム・ハンクス、ユアン・マクレガー、アイェレット・ゾラー、ステラン・スカルスガルド、ピアフランセスコ・ファビーノ、ニコライ・リー・カース、アーミン・ミューラー=スタール
公式:http://angel-demon.jp/


天使と悪魔 コレクターズ・エディション [DVD]
天使と悪魔
 コレクターズ・エディション [DVD]

発売日:2009/10/28
トム・ハンクス
ユアン・マクレガー
天使と悪魔 (上) (角川文庫)
天使と悪魔 (上) (角川文庫)
(2006/06/08)
ダン・ブラウン

天使と悪魔 オリジナル・サウンドトラック


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映画の感想 | Comments(9) | Trackback(5)
Comment
詳しい解説
ありがとうございます!

こちらでも丁度公開になったところです。後でDVDでみようかと思います。

前作はかなり賛否両論だったように思います。前にもお話しましたが、ちゃんと教会へ行くようなカソリックの人にはかなり受け入れられないストーリーだったようで。(その後のヴァチカンのリアクションをみれば解りますよね?)前作公開時もあたかも「新たなセオリー発見」のような宣伝のしかたでしたから、カソリック側は「こんなことが真実と思われても困る」と反発したのでしょう。

でも私は所詮仏教徒だから、「ま、そんな話はほんとにあったら面白いだろうな。」ぐらいにしか思いませんでした。だって、よくよく考えたらかなり奇想天外ですものね。

ただ、うちのダンナは「でもカソリック教会って、かなり政治的だから、その辺は当たっている」と覚めたコメントを(かれはローマン・カソリック教徒です)。

話をきくに、今回のお話は、「トゥーム・レイダー」っぽくなっているような…?

ポチ
>LimeGreenさん
トゥムレーダーっぽい、まさにそんな感じですね。
でも楽しい映画でした。
前回の宣伝広告は確かにセンセーショナルにあおってましたので、物議を醸したのはわかります。
でも今回はその反省からか、日本ではおとなしい宣伝になってますね。

初めまして。
「天使と悪魔」に関するブログを拝見させていただきました。

私も原作を読んでから映画を観ましたので、全く同じことを感じました。もう少しカメルレンゴという人物について掘り下げてもよかったですよね。あの終わり方だと、一方的にカメルレンゴが悪者になった形で、なぜ教皇まで手にかけたのかという説明もなく、なんだか可愛そうな感じがしました・・・。

キャスティングは、私もユアン・マクレガー、ニコライ・リー・カース、シャルトランが特に素晴らしいと思いました。ユアンは原作のカメルレンゴのイメージに近いし、アサシンは原作とはかなり人物像が異なりましたが、ニコライの隙のない身のこなしがカッコイイ…(笑)シャルトランは色々な表情をもっていて可愛かったです。

長々と個人的な意見を述べてしまい、申し訳ありまん…。
ブログを読ませていただいて、映画に対する私の感想と符合する点が多く、嬉しくなって思わず書き込んでしまいました。
>そらまめさん
コメントありがとうございます。
原作を読んだ方に賛同して頂けると、とってもうれしいです。

カメルレンゴの人物描写が浅くて、本当に可愛そうですよね。映画見て原作読まずだと、彼の事を誤解したままの人が多そうで切ないです。
前教皇とのあの設定が無くなっては、理由が弱くなってしまうので、そこは残してほしかったです。

でもヘリコプターに教授が乗り込まなかったのは安心しました。もし乗ってたら爆笑してたかもしれません。

この映画のキャスティングは本当に良いですね!私もみんな好きです。
No title
イルミナティとか聖書についてはとても興味があり、ほんの少しばかり調べていたので、観たらツッコミを入れていたと思います。
でもこの記事を読んでエンターテイメントとして観るつもりになれたので楽しめそうです!
(ユアンも好きだし♪)
ありがとうございます。

>栄子さん
聖書に興味のある方が見たらツッコミまくりの二時間かもしれませんv-290
でも聖職者の衣装や伝統行事などが垣間見える部分も面白いですよ~
私は今までユアンに興味無かったのですが、このユアンは禁欲的な衣装が似合って本当に良かったです。今まで良さが分からずごめんねって感じでした。
はじめまして
わかりやすく的確な感想、たのしめました。
先日、原作を読まずに映画を見に行き、今少しずつ原作を読んでいるところです。
原作ファンの方が口をそろえておっしゃるカメルレンゴの演説のくだりを楽しみに読み進めております。

映画ですが、あの音楽、スピード感のせいか、
思いのほかハマってしまって、あと何回か観に行ってしまいそうです…
ユアン・マクレガーにかるく心奪われました(笑)
あとオリヴェッティがかっこよくて好きでした。
あっさり死んでしまった時にはほんとうにショックでした(笑)
コンクラーベの様子が興味深かったです。
カメラアングルも素晴らしかった。
それと、教皇目線で広場を見下ろせた気になるラストシーンも圧巻でしたね。
そう考えると、つくづくカメラワークに拍手。
ニコチン中毒のシャルトランが最後には頼もしく見えてきたのにも拍手。
暗殺者さんも好演でした。(ボーン・アイデンティティのマット・デイモンを思い出した次第です。)

友人は、「映画版「24」+「相棒」だね。」と申しておりましたが。

すばらしいレビューにつられて、思いの丈を綴ってしまいましたがお許しくださいませ。
>bergamotさん
いらっしゃいませ。
原作読まずに映画ご覧になったら、あの展開にハラハラドキドキされた事でしょうね!羨ましいです。
読み進められると映画との違い、省かれている点など色々発見があると思います。

音楽もカメラワークも良かったしキャストもみんな良かったですね~!私も劇場でまた見たいです。
映画版「24」+「相棒」とは的確な評ですね。

文章力がないので思ったまま長文になってますが、最後までお読み下さり、コメントまで頂けるとうれしいです。ありがとうございました。
No title
僕は中学生ですがこの映画は大好きです、あと原作も 映画を見てから読んだのですが、映画ではもう少しヴィットリアとヴェトラの関係やカメルレンゴと教皇の関係に触れてほしかったです。
しかし、内容はとても面白く、ヴァチカンのシーンなどは観光気分に浸れました。

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