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2009/03/07

映画「ダウト あるカトリック学校で」感想

ダウト
「ダウト あるカトリック学校で」を見てきました。
メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムスそしてヴィオラ・デイヴィス の演技が素晴らしかったです。でも見終わってすっきりしないというか、現実にもこんな事あるよなぁと鬱々とした気持ちになる映画でした。俳優のファンでどうしても見なくっちゃ!演技合戦が見たい!って人以外はDVDで十分だと思います。

ケネディ大統領暗殺の衝撃に全米が揺れた1964年のニューヨーク・ブロンクスにあるカトリック学校を舞台に、人望厚いフリン神父がある“罪”を犯しているのではないかという疑惑が浮上し、厳格な校長のシスター・アロイシスはフリン神父と対決し、真実を暴こうとする物語です。

とは言ってもただの疑惑・思い込みで全然証拠なんてありません。なのに魔女顔のメリル・ストリープはもの凄い確信を持ってフィリップ・シーモア・ホフマンを責め立て追求していきます。カメラは終始メリルの行動を追うので、メリルの虐めにも似たパワーハラスメントっぷりが恐ろしくてたまらなかったです。
現実でも古くは松本サリン事件や香川県の祖母孫殺人事件で父親が疑われたりと、ワイドショーではすっかり犯人扱いって事が時々ありますよね。怪しいと思って見たら、救急車に乗っても床屋に行っても怪しく見える、人間の心に巣食う"疑惑(=DOUBT)"という闇がどう生まれ膨らんでいくかをメリル・ストリープが見事に演じています。
また黒人少年の母役のヴィオラ・デイヴィスも出番は少ないながら印象的でした。この母子の物語をもっと入れたら良いのにと思いました。
物語の終盤のメリルとフィリップ・シーモア・ホフマンの直接対決では二人の演技合戦って感じで舞台っぽかったけど迫力があり見応えがありました。

ちょっとネタバレなので白文字で
でも結局罪があったか無かったかは最後まで明らかにされません。多分無かっただろうなと観客は思わせる作りになってるけど、確信できるようにはなってません。実際普通の生活でも100%か0%かって事は少なく、限りなく0%だけどというのが多いですよね。最後のメリルの台詞がテーマなので罪の有無はあまり重要じゃないんでしょうが、そのあたりがもやもやしてしまいました。
そしてメリルの最後の台詞となって終わりです。しかしクレジットタイトルの最後に題名の「DOUBT」の文字に「アーメン」という歌詞が乗って映画は終わります。「アーメン」とはヘブライ語で、「本当に」「まことにそうです」「然り」という意味なのです。メリルの疑惑に対し映画は「そのとおり」と答えているのです。なんとも意味深ですね。

そういえば逮捕され何日も尋問されたら、そこから逃れたくて無罪でももう自分が犯人でいいやって気持ちになっちゃうらしいですね。
私には裁判官や陪審員みたいに確信を持って罪を裁く事は絶対無理だな~と思いました。
色々考えさせられる映画でしたが、怖い顔のオバハンに目を付けられたら本当に恐ろしいのでなるべく関わらないが吉というのだけは確信しました。

監督・原案・脚本:ジョン・パトリック・シャンリィ
出演:メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス、ビオラ・デイビス
上映時間:105分
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映画の感想 | Comments(7) | Trackback(16)
Comment
ホフマンと言う名前で
カソリックの神父を演じるのに「無理があるんじゃ…」とふと思ったLimeでしたが、あんな巨体でトルーマン・カポーティになりきれる演技派でしたね、彼は。

この辺でもちょっと前は「過去の虐待」で大変なスキャンダル、処分が行われてそのおかげで、教会ではまともな神父が不足して(メイン州にはフレンチカナディアン系とアイリッシュ系が多く、したがって、カソリックの人口が他所より大きい)、一人で3箇所掛け持ちなんて話もあったぐらいです。
>LimeGreenさん
なるほど、ドイツやユダヤ系に多い名前なんですね「ホフマン」。
彼は本当に演技巧い俳優さんですよね。しかも役の幅が広いなぁと感心します。最近は丸々としすぎなのが気にかかります。

小説や映画ではよくあるテーマですが現実にも教会での虐待問題があるのですね。う~ん、デリケートな問題だけに被害に遭われた方の心に、傷が残らない事を祈るばかりですね。
へえええ~そういう風に思いましたか。私は両方とも、こっちが正しい、と思わせた後すぐ「いや、ただしくない」と思わせるような演出がすげえ!と思いました。私は神父は限りなく黒に近い思いました。

http://princesschu.blog23.fc2.com/blog-entry-648.html
>チュチュ姫さん
面白いですね!同じ物をみても色々な感じ方ができる演出が巧みな作品ですね。

元になった戯曲もこの監督の作品ですが、彼は理由を作り上げ始まったイラク戦争のニュースを見ている時に、「この戦争には根拠がない、宗教と同じではないか」と感じ戯曲の構想を練ったそうです。
理由のない戦争を始めた校長がアメリカ政府、簡単に意見を変えるシスター・ジェームズがアメリカ市民の暗喩だとすれば、フリン神父はイラクという事なんでしょうか?
TBさせていただきました
こんにちは、
2人の巨匠の対決の合間のわずかな時間でのヴィオラ・デイヴィスの迫真の演技がとても印象的でした。
ああいう泣き方って、今までの映画で見たことがなかったと思います。
>かめさん
コメント・トラックバックどうも有り難うございます。
本当ですね~!校長室では仕事に忙しくて呼び出されたのが不満な母親か?と思わせておいてのあの泣きは印象的でした。時間は短いのに他の三人に負けないくらい心に残る演技でしたね!
No title
私は、神父は白・・・欧米でもよくある男性同士のハグやキスは
信愛か下心か、日本でも良い解釈や懐疑的に見ると違います。
あの黒い少年は父親の愛に飢えてるので、
ファザコン気味なんだとおもいますね。
それで誤解をうんだと・・・
シスター超怖いし母親みたい、でも今は日本は距離を置いてるのに
優しすぎる甘やかす人が多く、厳しいのが先生っぽい(笑)
まあ子と教えるものは信頼がなければ厳しくできないですがね。

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